【障害者手帳の基礎】「身体・知的・精神」でルールが違う?等級や更新頻度など、支援者が知っておくべき違い
【障害者手帳の基礎】「身体・知的・精神」でルールが違う?等級や更新頻度など、支援者が知っておくべき違い
障害福祉サービスを利用する上で、ベースとなるのが「障害者手帳」です。
現場の皆様にとっては馴染み深いものですが、新人職員さんから「この手帳とあの手帳、何が違うんですか?」と聞かれたとき、正確に答えられますか?
実は、障害者手帳は「身体」「知的」「精神」の3種類があり、それぞれ根拠となる法律や、等級の決め方、更新のルールが全く異なります。
今回は、支援のプロとして知っておきたい「障害者手帳の仕組み」について、改めて整理して解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL42から抜粋して作成しています。
講師は、全国手をつなぐ育成会連合会 常務理事 兼 事務局長の又村あおい(またむら あおい)先生です。

【身体障害者手帳】部位ごとの等級と「合算」のルール
まず最もポピュラーなのが、身体障害者福祉法に基づく「身体障害者手帳」です。
目、耳、手足(肢体不自由)、内臓(心臓・腎臓など)、免疫機能などに障害がある場合に交付されます。
全国共通のルール
この手帳は法律で定められているため、北海道から沖縄まで全国どこでも同じ基準(全国共通)で判定されます。
等級の仕組み
- 1級(最も重い)〜7級(最も軽い)まであります。
- ただし、手帳そのものが交付されるのは6級以上からです。
覚えておきたい「合算」の特例
身体障害の特徴として、複数の障害を持つ場合があります。
その場合、異なる部位の等級を足し合わせる「合算」というルールがあります。
例えば、「目の障害が2級」+「肢体の障害が3級」の場合、合算されて「1級」の手帳が交付されることがあります。
【療育手帳】実は法律がない?地域によって名前が違う理由
知的障害のある方に交付されるのが「療育手帳」です。
実はこの手帳、「法律上の定めがない」ということをご存じでしたか?
身体や精神の手帳とは異なり、国の一律な法律ではなく、各都道府県や政令指定都市が独自の要綱で運用しています。
名前もバラバラ
そのため、地域によって呼び名が異なります。
- 東京都・横浜市:「愛の手帳」
- 埼玉県:「みどりの手帳」
- 名古屋市:「愛護手帳」
- その他:「療育手帳」
転居してきた利用者様が聞き慣れない名前の手帳を持っていても、中身は療育手帳と同じです。
判定基準(IQ)
一般的に児童相談所などで判定を受け、概ねIQ70以下が対象となります。
- IQ20以下:最重度
- IQ21〜34:重度
- IQ35〜49:中度
- IQ50〜70:軽度
等級の表記も「A1・A2・B1・B2」や「1度・2度」など自治体によって異なります。また、発達に伴って状態が変わるため、子どものうちは2〜3年に一度再判定を行いますが、大人になると状態が固定するため「再判定なし」となることが多いのも特徴です。

【精神障害者保健福祉手帳】必ず「2年に1回」更新が必要
最後は、精神保健福祉法に基づく「精神障害者保健福祉手帳」です。
統合失調症、うつ病、てんかん、発達障害などが対象となります。
等級は3段階
- 1級(重い)〜3級(軽い)まであり、これも全国共通のルールです。
最大の特徴は「更新頻度」
他の2つの手帳と決定的に違うのは、「2年に1回の更新(再判定)が必ず必要」という点です。
精神疾患は、治療や環境によって病状が良くなったり悪くなったりと「変動」する可能性があります。そのため、定期的に医師の診断書を提出し、今の等級が適切かを見直す必要があるのです。
支援者としては、利用者様が「更新手続きを忘れていないか」を気にかけてあげることが重要です。
まとめ:手帳を知ることは、利用者の背景を知ること
一口に「障害者手帳」と言っても、その中身は三者三様です。
- 身体:部位ごとの合算がある。
- 知的:地域によって名前が違い、大人になると更新がなくなることが多い。
- 精神:病状が変動するため、2年ごとの更新が必須。
こうした制度の知識を持っていると、利用者様の状況をより深く理解でき、適切なアドバイス(更新時期の声かけなど)が可能になります。
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