【障害福祉のディーセント・ワーク】賃金アップだけじゃない!QOLと自己実現を支える「3つの柱」と「土台」の考え方
【障害福祉のディーセント・ワーク】賃金アップだけじゃない!QOLと自己実現を支える「3つの柱」と「土台」の考え方
障害福祉サービスにおいて「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を目指す動きが加速しています。
しかし、現場からは「工賃を上げればいいの?」「労働条件を整えること?」といった疑問の声も聞かれます。もちろんそれらも重要ですが、本質はもっと深い部分にあります。
今回は、ディーセント・ワークを一つの「家(構造物)」に見立て、それを支える「土台」、「3つの柱」、そして最終的な「ゴール(屋根)」について解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL35から抜粋して作成しています。
講師は、NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事の中尾 文香(なかお あやか)先生です。

ディーセント・ワークを支える「土台」はビジョン
まず、ディーセント・ワークを目指す上で欠かせない土台となるのが、その事業所の「ビジョン(理念)」です。
「私たちは何のために、この事業を行っているのか?」
「どんな社会を目指しているのか?」
この土台がしっかりしていなければ、いくら細かいテクニックを積み上げても、組織はいずれブレてしまいます。確固たる理念があって初めて、その上に柱を立てることができるのです。
構造を支える「3つの柱」とは?
土台の上に立てるべき柱は、大きく分けて3つあります。
柱①:地域との関わり
施設が地域の中にただ「ある」だけでは不十分です。
「施設が地域とどう関わるか」、そして「利用者様がどうやって社会に参画していくか」という視点を持つことが第一の柱です。
柱②:利用者の学びと成長
現場でありがちなのが、「この人は今これくらいだから、この作業でいいよね」と、現状の能力だけで判断し、成長を止めてしまうことです。
しかし、人間には必ず「伸びしろ」があります。
「もしかしたら、教え方を変えればできるかも?」
「まだ見つけられていない才能があるかも?」
そう信じて、どう学び、どう成長していくかを考え続けることが第二の柱です。
柱③:人材育成と職員のディーセント・ワーク
利用者様の働きがいを創るためには、サポートする職員自身もディーセント・ワーク(働きがいのある状態)でなければなりません。
職員が疲弊していては、良い支援はできません。職員のキャリアアップや働きやすさを考え、人材育成を行うことが第三の柱です。

柱をつなぐ横軸は「チームとして働く」こと
これら3つの柱の間を通し、構造を強固にする横軸(梁)となるのが、「チームとして一緒に働く」というスタンスです。
もちろん、食事や排泄などの生活面では「手厚いサポート」が必要です。
しかし、ひとたび仕事(作業)の場面に入れば、そこにあるのは「支援する人・される人」という上下関係ではなく、「共に働く仲間(チーム)」という関係性です。
「一緒に仕事をする仲間」として迎え入れることで、「じゃあ、あなたにはこれを任せよう」「こんなこともできるんじゃない?」という新しい視点が生まれ、利用者の可能性が広がっていきます。
最終ゴール(屋根)は「QOLと自己実現」
この土台と柱、そしてチームワークの先に何があるのでしょうか。
それが、この家の屋根にあたる部分、「QOL(生活の質)の向上」と「自己実現」です。
仕事を通じて社会とつながり、お給料を得る。
それは単なる経済活動にとどまらず、「自分らしさ(自己表現)」の追求であり、「なりたい自分になる(自己実現)」プロセスそのものです。
障害のある方が、仕事を通じて自分を表現し、人生の質を高めていく。
これこそが、私たちが目指すべき福祉におけるディーセント・ワークの完成形です。
まとめ:組織全体で「設計図」を共有しよう
ディーセント・ワークの実現は、一朝一夕にはいきません。
ビジョンという土台を固め、地域・成長・人材という柱を立て、チームとして機能させる必要があります。
この壮大な設計図を、管理者だけでなく現場の職員全員が理解し、共有できているでしょうか?
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