【就労継続支援B型とは】「作業所」のイメージが変わる?NPO法人真成会の事例に見る、自主性を伸ばす運営と工賃のリアル
【就労継続支援B型とは】「作業所」のイメージが変わる?NPO法人真成会の事例に見る、自主性を伸ばす運営と工賃のリアル
障害福祉サービスの一つである「就労継続支援B型」。
「作業所」とも呼ばれますが、具体的にどのような人が通い、どのような仕組みで運営されているのか、詳しくご存じでしょうか?
「雇用契約は結ぶの?」
「お給料(工賃)はどこから出るの?」
今回は、NPO法人真成会が運営する「ワークセンタージン(大阪)」の理事長・箱田氏の解説をもとに、B型事業所の基礎知識と、利用者の自主性を伸ばすユニークな運営スタイルについて解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL113から抜粋して作成しています。
講師は、NPO法人真成会の理事長の箱田 成司(はこだ せいじ)先生です。

そもそも「就労継続支援B型」とは?
就労継続支援B型とは、一言で言えば「一般企業で働くことが難しい障害のある方に、働く場所と生活の安定を提供するサービス」です。
雇用契約は結ばない
A型事業所とは異なり、B型は利用者様と事業所の間で「雇用契約」を結びません。そのため、支払われるお金は「給料(賃金)」ではなく、生産活動に対する成果報酬として「工賃」と呼ばれます。
福祉的支援と就労の両立
単に作業をするだけでなく、生活リズムを整えたり、家庭での悩み相談に乗ったりといった「福祉的支援」を受けながら、毎日安心して通所できる場所。それがB型事業所です。
2020年時点で、全国に約13,000事業所があり、約36万人の方が利用されています。

どうやって運営している?「お金」の仕組み
B型事業所の運営において、非常に重要なのが「お金の流れ」の理解です。基本的に以下の2つの財布は明確に分かれています。
- 事業所の運営費(職員給与・家賃など)
- 国(国保連)からの「訓練等給付費」で賄われます。支援の対価として支払われるものです。
- 利用者の工賃
- 利用者様が行った作業(内職や製造)の「売上」から支払われます。
- 原則として、売上から経費を引いた額は、全額利用者に還元しなければなりません。
つまり、職員は「支援のプロ」として給付費を受け取りつつ、同時に「ビジネスのプロ」として作業の売上を作り、利用者の工賃を稼ぐ必要があるのです。
ワークセンタージンの現場「作業と人のリアル」
では、実際の現場はどのような雰囲気なのでしょうか。「ワークセンタージン」の事例を見てみましょう。
作業スペースは2つ
ジンでは、作業内容によって部屋を分けています。
- 内職ルーム:クリップやマグネットの封入、手帳の組み立てなど。
- 食品・衛生ルーム:神社から依頼された「清め塩」の計量・袋詰めなど、清潔操作が必要な作業。
若い世代への手厚い支援
登録者は約30名。知的・発達障害の方が8割を占め、特別支援学校を卒業したばかりの20代〜30代の若い世代が多いのが特徴です。
これに対し、1日3〜4名の職員を配置。これは基準よりも手厚い配置です。
「家で荒れてしまった」「悩みがある」といった場合でも、職員がじっくり話を聞き、ご家族と連携してケアできる体制を整えています。
平均工賃と「無理のない」通所スタイル
工賃のリアル
ワークセンタージンの平均工賃は、月額11,000円〜12,000円程度。
毎日通ってバリバリ働く方は、月2万円ほど受け取ることもあります。地域清掃など、単価の良い仕事を組み合わせることで工賃アップを図っています。
「管理」より「自主性」を重視
通所時間は基本「9:00〜16:00」ですが、満員電車が苦手な方は「10:00〜15:00」にするなど、柔軟に対応しています。
箱田理事長が大切にしているのは、「自主性」です。
「あれをやりなさい」と管理するのではなく、「この仕事したい?分かった、じゃあやってみよう」と、本人の意思を尊重します。
インタビュー中にも利用者様から電話がかかってきて、「はーい、気をつけてね」と明るく対応する場面がありましたが、このように「自分のペースで通い、自分で仕事を選ぶ」環境こそが、結果として働く意欲を育てるのです。
まとめ:B型は「生活」と「仕事」の交差点
就労継続支援B型は、単なる作業場ではありません。
自分のペースで生活リズムを整え、仲間と会話を楽しみ、社会とつながる場所です。
運営側には、安定した経営(給付費の確保)と、魅力的な仕事作り(工賃の向上)の両立が求められます。
障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、
- B型事業所の開業・運営の基礎
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