【B型事業所のリアル】「働きたくない」と暴れた彼が、6年で変わった理由|利用者の1日と自立へのステップ

【B型事業所のリアル】「働きたくない」と暴れた彼が、6年で変わった理由|利用者の1日と自立へのステップ

就労継続支援B型事業所には、様々な背景を持つ方が通所されています。
中には、最初から働く意欲がある方ばかりではなく、「働きたくない」「なんでこんな所に来なきゃいけないんだ」と葛藤を抱えている方も少なくありません。

しかし、適切な支援と環境があれば、人は劇的に変わることができます。

今回は、大阪のNPO法人真成会「ワークセンタージン」に通所して6年目となるサイトウさん(仮名)の事例を通して、利用者が「働く勇気」を手に入れるまでのプロセスと、支援者の関わり方について解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL113から抜粋して作成しています。

講師は、NPO法人真成会の理事長の箱田 成司(はこだ せいじ)先生です。

ある利用者の1日(通所6年目・斎藤さんの場合)

朝10時。サイトウさんが事業所にやってきて、タイムカードを押します。
スタッフに今日の作業内容を確認し、席に着きます。

【今日の作業:清め塩の封入】
神社で授与される「清め塩」を台紙に合わせて折り、袋詰めする作業です。
「最初はコツがいるけど、やり方によって全然違う。チャレンジみたいなもんですよ」
そう語るサイトウさんの表情は真剣そのもので、前向きに仕事に取り組んでいます。

かつてはパニックを起こしやすく、イライラすることも多かったそうですが、現在は服薬コントロールに加え、「ここに来てみんなが喋ってくれることが一番嬉しい」と語るほど、事業所が安心できる居場所になっています。

工賃の使い道に見る「成長」

働いて得た工賃の使い道を聞くと、「親にあげたり、自分のお菓子を買ったりしています」とのこと。
「親に感謝しているから」という言葉が自然に出るその姿からは、精神的な安定と成長がうかがえます。

劇的ビフォーアフター「俺はなんで働かなあかんねん」

そんな穏やかなサイトウさんですが、通所を始めた6年前は、今とは全く違う様子でした。

  • 「お母さんと一緒じゃないと来ない!」
  • 「俺はなんでこんなとこで働かなあかんねん!」
  • 「俺は就職するんや!(現状を受け入れられない)」

母親を突き飛ばすほど荒れ、「仕事なんかするか」と拒絶していました。

何が彼を変えたのか?

スタッフは、腫れ物に触るような対応ではなく、愛を持って「激を飛ばす」こともありました。
「毎日来るだけじゃあかん。そろそろ仕事できるんやから、頑張らなあかんのちゃう?」

本音で向き合うスタッフの支援と、お昼休みに一緒にお弁当を食べる仲間たちの存在。
これらが彼の心を解きほぐし、今では「作業が嫌だと思ったことは一切ない」と言い切るまでに変化しました。

【支援のコツ】知的障害と精神障害、アプローチの違い

真成会の箱田理事長は、障害種別によってアプローチを変えることが重要だと話します。

1. 知的障害の方には「スモールステップ」

知的障害のある方の場合、能力がいきなり右肩上がりに伸びることは稀です。
重要なのは、「ちっちゃな階段を何回も登らせてあげること」

  • 大きな目標ではなく、些細なことでも「できた」を積み重ねる。
  • 「これだけできるなら、次はもっとできるね」と自信をつけさせる。

2. 精神障害の方には「役割(頼る)」

精神障害のある方は、実は仕事の能力が高いケースが多いです。
彼らに必要なのは、「自分は役に立っている」という自己有用感です。

  • 「これ、お願いできる?」「やっておいてくれる?」と仕事を任せる。
  • ただし、プレッシャーになりすぎないよう責任の重さは調整する。
  • 「助かるわ、ありがとう」と感謝を伝え、存在価値を感じてもらう。

B型はゴールじゃない。「就職」という次のステップへ

B型事業所の第一の役割は、利用者の生活を安定させることです。
しかし、そこで終わりではありません。生活リズムが整い、自信がついた方には、「一般就労(就職)」という次のステップへの後押しも行います。

【真成会での就職事例】

  • 引きこもりの男性:黙々と作業する中で自信をつけ、「仕事がしたい」と自ら申し出た。ハローワークへ同行し、大手外食チェーン(ワタミ)へ就職。
  • カフェ志望の女性:おしゃれなカフェで働きたいという夢を持ち、事業所内のカフェで接客や製造を経験。その後、自分で職を見つけて就職。

「毎日整えに行く場所」として通い続けるのも正解ですし、そこから社会へ羽ばたくのも正解です。その選択肢を利用者に提供できるのが、良い事業所の条件です。

まとめ:働くことは「勇気」である

インタビューの最後、サイトウさんはこう語ってくれました。

「働くことは、いいことだと思います。自分自身の心の勇気があったから、ここまでこれました」

B型事業所は、作業をさせるだけの場所ではありません。
利用者様の中に眠っている「社会へ踏み出す勇気」を育て、開花させる場所です。

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