【就労B型・支援者の1日】「お話し相手」だけじゃない!利用者の心を支え、仕事を回すプロのスキルとは?
【就労B型・支援者の1日】「お話し相手」だけじゃない!利用者の心を支え、仕事を回すプロのスキルとは?
「障害福祉の支援員」と聞いて、どんな仕事をイメージしますか?
利用者さんと楽しくおしゃべりをする仕事? それとも、作業を教える先生のような仕事?
どちらも正解ですが、それだけではありません。
就労継続支援B型の職員は、「利用者の心のケア(福祉)」と「納品物の品質管理(ビジネス)」という、全く異なる2つのスキルを同時にこなすプロフェッショナルです。
今回は、NPO法人真成会で働く支援員・瀬尾さん(経験6年目)の1日に密着し、現場で行われている具体的な支援の工夫と、仕事のやりがいについて解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL113から抜粋して作成しています。
講師は、NPO法人真成会の理事長の箱田 成司(はこだ せいじ)先生です。

朝一番の仕事は「心のチューニング」
瀬尾さんの1日は、利用者さんを出迎え、話を聞くことから始まります。
「毎日行きたいなと思える場所にするのが私たちの仕事」と語る通り、朝のコミュニケーションは最重要業務です。
事例① 思い込みによるパニックへの対応
ある朝、お弁当代が足りない利用者さんが「自販機でお釣りを取り忘れた!業者に電話する!」とパニックになっていました。実際はご本人の勘違いだったのですが、興奮している相手に正論は通じません。
【プロの対応】
- 頭ごなしに「勘違いでしょ」と言わない。
- こちらの声のトーンを落とし、ゆっくりと喋る。
- まず話を聞き、クールダウンしてから事実確認を行う。
事例② 気分が優れない利用者への対応
いつもより遅れて登所し、表情が暗い利用者さん。
ここで「遅かったですね、さあ作業しましょう」と言うのはNGです。
【プロの対応】
- 「まずはコーヒーでも飲みましょう」と作業を求めない。
- 「しんどい中、よく来てくれましたね」と来所した事実を認める。
- 話を聞いて落ち着いてから、「作業できそう?」と促す。
作業よりも「居場所としての安心感」を優先することで、結果的に長く安定して通い続けることができます。
「大体真ん中」は伝わらない!作業支援の工夫
利用者さんのケアの合間を縫って、支援員は発注元とのやり取り、検品、事務作業もこなします。
ここで重要なのが、「利用者が失敗せずに作業できる仕組み(環境)を作る」ことです。
事例③ コーヒーラベル貼りの工夫
コーヒー豆の袋にシールを貼る作業。「大体真ん中に貼ってください」と伝えても、その「大体」の感覚は人によって違います。これでは商品になりません。
そこで瀬尾さんは、空き箱などを活用して「ガイド(治具)」を作成しました。
「この黒い線に合わせて貼ってください」
と、視覚的に分かりやすい目印をつけることで、誰がやっても均等に、きれいに仕上がるようになりました。
言葉で何度も注意するのではなく、「道具や環境」を工夫して成功させる。これも支援員の重要なスキルです。

未経験からのスタート。「関係性」が全てを変えた
今でこそテキパキと働く瀬尾さんですが、入職当時は未経験。「正直、どうしようかと思った」と振り返ります。
しかし、毎日一緒に作業をし、普通に雑談を重ねる中で「信頼関係」が生まれました。
関係性ができていれば、「それは間違ってるよ」と注意しても、相手は素直に聞いてくれます。逆に、関係性がないまま指導しても反発されるだけです。
「最初は一言も喋らなかった人が、挨拶してくれるようになった」
「できなかった作業ができるようになった」
こうした長期的な成長(ビフォーアフター)を一番近くで見られることが、この仕事の最大のやりがいです。
良い支援者に必要な「2つのスキル」
真成会の箱田理事長は、B型事業所の支援員には「2つの極(スキル)」が必要だと話します。
- 福祉的側面(生活支援)
- 毎日安定して通えるようにメンタルや健康を支える力。
- 利用者の特性(得意・不得意)を深く理解する力。
- 作業的側面(仕事管理)
- 納期を守り、仕事を回す力。
- 「この人にはこの仕事が合う」と見極めてマッチングする力。
この両方のバランス感覚が求められます。
そして何より大切なのは、忙しい業務の中でも「どうしたの?」と一言寄り添える優しさ(受容・共感)です。
まとめ:支援員は「人生」に寄り添う仕事
支援員の仕事は、単に作業を教えるだけではありません。
利用者さんが社会の中で自分の役割を見つけ、自信を持って生きていくための「土台」を作る仕事です。
- 利用者理解(アセスメント)の深め方
- パニック時の具体的なクールダウン法
- 作業効率を上げる「治具」の作り方
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