【移動支援のスマホ活用術】重い荷物はもう不要?iPhoneの「メモ機能」で作る、自閉症支援のための視覚的スケジュール

【移動支援のスマホ活用術】重い荷物はもう不要?iPhoneの「メモ機能」で作る、自閉症支援のための視覚的スケジュール

移動支援(ガイドヘルパー)の現場に出る際、リュックの中に大量の「絵カード」や「写真」、「工程表」を詰め込んでいませんか?

「急に行き先が変わったらどうしよう」
「電車が止まったらどう説明しよう」

そんな不安から荷物が増えがちですが、実はその悩み、お手持ちの「スマートフォン(iPhoneなど)」が1台あれば、劇的に解決できるかもしれません。

今回は、自閉症の方への支援において「革命的」とも言える、スマホを使った視覚支援・スケジュール管理の活用術をご紹介します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL33から抜粋して作成しています。

講師は、自閉症eサービス 京都・滋賀事務局長の前野 篤史(まえの あつし)先生です。

言葉だけでは伝わらない?「見てわかる」支援の重要性

自閉症や知的障害のある利用者様の中には、コミュニケーションに様々な特性があります。

  • 言葉は流暢に話すけれど、こちらの言うことはあまり理解できていない方
  • 言葉は話せないけれど、こちらの言うことはよく理解している方

人によって千差万別ですが、共通して有効なのが「視覚支援(見てわかる情報)」です。
「今日は海遊館に行きます。電車を乗り換えて、お昼はお寿司です」といった予定を、口頭だけでなくスマホの画面でイラストや写真として見せることで、ご本人の理解と安心感は格段に高まります。

【事例】「マスク拒否」も「切り替え」も、スマホで解決できた

実際にスマホを活用することで、外出時の困りごとが解決した事例をご紹介します。

事例①:マスクが苦手なお客様への対応

コロナ禍において、マスク着用が必須のお店が増えました。しかし、感覚過敏などでマスクが苦手な利用者様もいます。
そこで、スマホのメモ機能を使って、以下のような「ルール」をイラストで見せました

  1. お店に入る直前:マスクをつける
  2. 席に着く:外してOK
  3. 会計・退店:またマスクをつける
  4. 車に乗る:外してOK

口頭で「つけて!」と言うだけでは伝わりませんでしたが、画面でルールを可視化したことで、ご本人は見通しを持って行動でき、ご家族も驚くほどスムーズにマスク着用ができるようになりました。

事例②:ゲームセンターからの切り替え

楽しい場所から帰る際、「まだ遊びたい」と動かなくなることがあります。
ここで役立つのがスマホの「タイマー機能」です。

  • 標準タイマー:「ピピピと鳴ったらおしまい」という聴覚的な合図。
  • タイムタイマー(アプリ):赤い円がだんだん減っていき、残り時間が色で分かる視覚的なタイマー。

「いつまで遊んでいいのか」「いつ終わるのか」をスマホで見せることで、パニックにならずに「おしまい」ができるようになったケースは多々あります。

【実践】3分でできる!iPhoneメモ機能でのスケジュールの作り方

では、実際にどうやってスケジュールを作るのでしょうか。特別な有料アプリは必要ありません。iPhone標準の「メモ」「Safari(検索)」だけでOKです。

【作成手順】

  1. メモを開く:「マクドナルドに行く」などタイトルを入れる。
  2. Safariで検索:Google画像検索で「マクドナルド」と検索する。
  3. 画像をコピー:分かりやすいロゴや写真を選んで長押しし、「コピー」を選択。
  4. メモに貼る:メモアプリに戻り、長押しして「ペースト(貼り付け)」を選択。

たったこれだけです。
これを活用すれば、マクドナルドと牛丼屋のロゴを並べて「どっちに行きたいですか?」と画面を見せて選んでもらう(意思決定支援)ことも、その場ですぐにできます。

まとめ:スマホは「遊び道具」ではなく「革新的な支援ツール」

以前は、写真をプリントアウトし、ラミネート加工して持ち歩くのが当たり前でした。しかし今は、スマホがあればその場で画像を検索し、即座に視覚支援を行えます。

ヘルパーがスマホを操作していると「遊んでいる」と誤解されることもありますが、これは利用者様の「理解」と「選択」を支えるための、最も手軽で強力な支援技術です。

障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、

  • スマホを使った具体的な支援グッズの作り方
  • 移動支援におけるトラブル対応の実演
  • 自閉症の特性に合わせた外出支援のポイント

など、明日から現場で使える実践的なノウハウを動画で配信しています。
「便利なものはどんどん取り入れる」。そんな柔軟な支援スタイルを、チーム全体で共有しませんか?

知識や考え方の共通認識を作る、スペシャル ラーニング

スペシャルラーニング紹介画像

弊社では、障がい福祉業界に特化したオンライン研修サービス「スペシャルラーニング」をご提供しています。
パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも研修を受講できるため、スキマ時間を活用して、研修に取り組むことができます。

スペシャルラーニングは、累計ユーザー13.3万人・累計7,300事業所が利用する、支援の基礎〜実践を体系的に学べるeラーニングです。

国立のぞみの園、法務省、2025年日本国際博覧会協会での導入実績に加え、令和5年度内閣府特命担当大臣表彰優良賞受賞2022年グッドデザイン賞受賞など第三者評価も獲得。安心して導入でき、組織の支援品質向上に直結します。

スペシャルラーニング(Special Learning)の特徴は主に以下です。

1動画3〜5分、2,000本以上のコンテンツ

1動画3〜5分×数本で1テーマの受講が完結する仕組みです。
1ヶ月30分の視聴の積み重ねでも、しっかりと知識習得につながります。

時間よりも「全員が同じタイミングで、同じ研修を受講する」ことが研修効果を最大限に発揮し、知識の共通認識を作ることにも重要なポイントです。

また、毎月約30本の新規動画が増え続けています。

著名講師の講義による「質」の高い学び

厚生労働省が国の研修で依頼する講師の方や国の研究機関の責任者、元厚生労働省の虐待防止専門官等、障がい福祉業界のトップ有識者と一緒にコンテンツ制作をしています。

そのため、スペシャルラーニングを通して、質の高い学びが実現できます。

導入から仕組み作りまで専任担当者によるサポート体制

研修は仕組み作りがとても重要です。
「どうやって事業所で仕組み化しよう」「やることが増えてしまうんじゃないかな…」
そんな悩みを解決し、運営負担は少なく、学習効果は大きい、研修運用の仕組み作りをサポートします。

少しでもご興味ある方は、ぜひお気軽に以下から資料請求・お問い合わせください!
研修環境の整備がもたらす効果や具体的な活用方法について、わかりやすくご案内いたします!

お電話でのお問い合わせ(平日10:00〜17:00)

📞 072-648-4438  ※土・日・祝日、年末年始を除く

「1分でわかるサービス資料」資料ダウンロードはこちら

当社のプライバシーポリシーに同意の上、送信してください。