【個別支援計画の書き方】本人もワクワクする「年度の支援目標」の立て方

「個別支援計画って、どう書けばいいの?」
「忙しくて、つい形式的な目標になってしまう…」

個別支援計画書には、決まったフォーマット(雛形)がありません。そのため、各事業所が独自に作成しているのが現状です。
しかし、形式は何であれ、この計画書は「その人の生活や人生を左右する重要な羅針盤」です。

今回は、専門家が推奨するテンプレートをもとに、計画の核となる「年度の支援目標」の書き方とポイントについて解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL94から抜粋して作成しています。

講師は、日総研出版「障害者の個別支援計画の考え方・書き方」の著者であり、武庫川女子大学 文学部 心理・社会福祉学科の教授の松端 克文(まつのはな かつふみ)先生です。

1. 支援目標は「逆算」で考える

支援計画の基本的な考え方は、「ゴールからの逆算」です。
日々の支援を積み上げるのではなく、「将来どうなりたいか(ゴール)」を定め、そこに向かうために「今、何をすべきか」を考えます。

  • 期間: 基本的には「1年ごと(年度)」が妥当です。(もちろん3年、5年という長期視点も大切です)
  • 役割: 「今年度はこの方向に向かうぞ!」という旗印になります。

2. キャッチコピー風に!「楽しさ」が伝わる目標を

目標というと、「〜できるようになる」「〜を頑張る」といった堅苦しい言葉になりがちです。
しかし、本人が見て「よし、やりたい!」と思えなければ意味がありません。

おすすめは、「キャッチコピー風」にすることです。

良い目標の例

  • × 堅苦しい例: 「毎日遅刻せずに通所し、作業効率を向上させる」
  • ○ キャッチコピー風:
    • 「毎朝起きるのが楽しみになる!」
    • 「毎日ここに来るだけでワクワクする!」
    • (農業の場合)「世界一立派な大根を作る!」
    • 「野菜の売上を上げて、みんなで焼肉に行く!」

本人も納得し、喜びや生きがいを感じられるような「ワクワクする目標」を一緒に考えましょう。

3. 「本人目線」で書くための2つのルール

個別支援計画は、支援者が管理するための書類ではありません。
「本人が、どんな人生を歩んでいくか」を示すための、本人のための計画書です。

そのため、書き方には以下の配慮が必要です。

① 「です・ます調」で書く

支援者目線の「〜させる」「〜する」という書き方ではなく、本人に語りかけるような「丁寧語(です・ます調)」で書きましょう。
本人が読んだ時に、尊重されていると感じられる表現が大切です。

② ルビ(ふりがな)を振る

漢字が読めない方や、読むのが苦手な方への配慮として、ルビを振りましょう。
ルビそのものも大切ですが、それ以上に「本人が読めるように配慮している」という姿勢こそが、信頼関係を築く上で重要です。

まとめ:人生を左右する仕事だからこそ

日々の業務に追われていると、書類作成は「面倒な作業」になりがちです。
しかし、そこに書かれた言葉の一つひとつが、利用者の人生を形作っていきます。

「しっかり表現して、本人や関係者と共有する」
その手間を惜しまず、本人と一緒に未来を描くつもりでペンを執ってみてください。

障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、

  • すぐに使える「個別支援計画書テンプレート」のダウンロード
  • 項目別(就労、生活、余暇など)の具体的な目標設定例文集
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など、実務に直結するツールとノウハウを動画で配信しています。
形だけの計画書から、生きた計画書へ変えるために。ぜひご活用ください。

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