【事業所別】個別支援計画の書き方・重点ポイント!「生活介護」「就労B」「グループホーム」それぞれの正解

個別支援計画には「雛形」がないため、利用する事業所の種類(サービス種別)によって、書くべき重点ポイントや目指すゴールが大きく異なります。

「どの事業所でも同じような目標になってしまう…」
そんな悩みを持つ支援者の方へ。
今回は、「生活介護」「就労継続支援B型」「グループホーム」の3つの事業形態別に、個別支援計画で重視すべき視点について解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL94から抜粋して作成しています。

講師は、日総研出版「障害者の個別支援計画の考え方・書き方」の著者であり、武庫川女子大学 文学部 心理・社会福祉学科の教授の松端 克文(まつのはな かつふみ)先生です。

1. 生活介護:キーワードは「表情(いきいき)」

生活介護事業所では、レクリエーションや余暇活動がメインになりますが、単に「プログラムに参加すること」を目標にしてはいけません。
最も重要なのは、「本人がいかに『いきいき』としているか」です。

観察のポイント

「楽しんでいるかどうか」を見極めるには、以下のサインを観察します。

  • 目に輝きがあるか?
  • 表情が和(にわ)やかか?
  • 逆に、眉間にシワが寄ったり、奇声を上げたりしていないか?(ストレスサイン)

形式的にレクに参加していても、本人が楽しんでいなければ意味がありません。
「一見、関心がなさそうに見えて実は楽しんでいる」「楽しそうに見えるけど実はストレスを感じている」という場合もあるため、「何に関心があるのか」を丁寧に探り、表情の変化を目標設定の基準にしましょう。

2. 就労継続支援B型:「工賃アップ」か「やりがい」か

就労B型の場合、生産活動を行い「工賃」が発生するため、計画の軸もそこに置かれることが多いです。

① 「工賃(出来高)」を目標にする場合

個人の成果(出来高)に応じて工賃を支払っている場合、明確な数値目標が立てやすくなります。

  • 目標例:「作業効率を上げて、工賃を月○万円にする」
    これは本人にとっても分かりやすいモチベーションになります。

② 「作業の質・やりがい」を目標にする場合

工賃にこだわらない、あるいは一律支給の場合は、「その作業をすることの面白さ・意味」に焦点を当てます。

  • 農業の例:野菜の成長や収穫に喜びを感じる。土いじりで情緒が安定する。
    このように、金額(数字)だけでなく、「作業を通じて得られる精神的な充実感」をどう評価し、計画に落とし込むかがポイントです。

3. グループホーム:「生活リズム」と「仲間(余暇)」

生活の場であるグループホームでは、日中の活動(仕事など)以外の部分、「暮らし」そのものに焦点を当てます。

① 生活リズムの確立

  • 朝起きて、食事をして、夜寝る。この基本的なリズムが整っているか。

② 余暇と仲間の存在

知的障害のある方は、特性上「仲間を作ること」が苦手な傾向にあります。だからこそ、「余暇の時間を、仲間とどう楽しく過ごすか」が大きな課題であり、目標になります。

  • 環境設定の工夫
    リビングで一緒にテレビを見る、ミニカーで遊ぶ、図鑑を見るなど。
    「勝手に遊んで」ではなく、職員が本人の関心(車、アニメなど)を把握し、リビングで自然と他者と共有できるような環境(仕掛け)を作ることが、計画の肝になります。

まとめ:その場所で、何を目指すのか?

事業所の性格によって、目指すべきゴールは変わります。

  • 生活介護 ➡ 心の充実(表情)
  • 就労B型 ➡ 働く喜び(工賃 or やりがい)
  • グループホーム ➡ 暮らしの安らぎ(仲間・余暇)

「何を書くか」に迷ったら、まずは「この事業所は、利用者にとってどんな場所であるべきか?」という原点に立ち返ってみてください。そこから、その人らしい目標が見えてくるはずです。

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  • マンネリ化しないレクリエーション・余暇支援のアイデア
  • 就労支援における「工賃向上」と「定着支援」のノウハウ

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