【支援者の心の持ち方】「失敗」は終わりじゃない!自閉症支援で一番大切な“表面だけを見ない”チーム文化とは

「うまくいかなかった…」
「利用者さんを怒らせてしまった…」
これまで、江端さん、川邊さん、西本さんという3名の支援者の「失敗談・成功体験・困りごと」を紹介してきました。
現場で働く皆さんなら、彼らのエピソードに「あるある!」と共感したり、「自分ならどうするだろう?」と考えさせられたりしたのではないでしょうか。
シリーズの締めくくりとなる今回は、数々の事例を通じて見えてきた「良い支援現場の共通点」と、私たち支援者が担っている「社会的役割」についてまとめます。
この記事は、スペシャルラーニングのSL73から抜粋して作成しています。
講師は、自閉症eサービス全国ネット 代表の中山清司先生です。
1. その「失敗」は、次の「正解」へのチケット
専門家・中山氏は、3人のエピソードを聞いてこう断言しました。
「現場ではよくある話。本人たちは失敗と捉えているかもしれないけれど、それは全然失敗じゃなくて、次を考えるいいきっかけなんです」
支援に「絶対の正解」はありません。
うまくいかなかったということは、「このやり方ではなかった」という貴重なデータが得られたということです。
- × 悪い捉え方: 「やってしまった、私はダメだ」と落ち込んで終わる。
- ○ 良い捉え方: 「なるほど、このアプローチは違うのか。じゃあ次はこうしてみよう!」と切り替える。
失敗を恐れず、それをネタにチームで議論し、次の支援に活かす姿勢。それこそが、支援者としての成長スピードを加速させます。
2. 良いチームは「表面」ではなく「水面下」を見る
今回取材した事業所「ボンワークス枚方」が素晴らしいのは、「なぜ?」を問い続ける文化が根付いている点です。
支援の現場では、つい目に見える行動(表面)だけで判断しがちです。
- 「暴れるのはダメ!」
- 「サボっちゃダメ!」
しかし、良い支援チームはそこで止まりません。
- 「なぜ、彼は今暴れているんだろう?(困りごとは何?)」
- 「どんな意図があって、活動を減らしたんだろう?」
行動の背景にある「本人の思い」や「困り感」に思いを馳せ、仮説を立てて支援を組み立てる。
この「氷山モデル」の視点が共有されている現場こそが、利用者にとってもスタッフにとっても居心地の良い場所になります。
3. あなたが守っているのは、社会における貴重な「居場所」
最後に、中山氏は支援者の仕事の重要性について、こう語りました。
「逆に言ったら、それ以外に社会にはいろんな場所がない、少ないんですよね」
自閉症や障害のある方々にとって、安心して通える場所、自分らしく過ごせる場所は、社会の中にまだ十分にありません。
皆さんが働いているその事業所は、彼らにとって数少ない、かけがえのない「居場所(サンクチュアリ)」なのです。
毎日大変なこともあると思います。
しかし、皆さんは単に作業をさせているのではなく、「彼らが社会の中で生きていくための砦」を守っている。
その誇りと責任を、どうか忘れないでください。

まとめ:その支援で、利用者は笑っていますか?
これからの支援現場が目指すべきゴールはシンプルです。
「利用者が楽しく、リラックスして通えているか?」
「ちゃんとする」ことよりも、「笑って過ごせる」こと。
ここでの実践を広げていくことが、障害のある方が活躍できる社会を広げることに直結します。
失敗しても大丈夫。チームで話し合い、笑い合いながら、明日も利用者さんと共に「より良い人生(ウェルビーイング)」を探していきましょう。
障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、
- 失敗事例をチームの学びに変える「振り返り」の手法
- 利用者・家族・スタッフ全員が幸せになる「ウェルビーイング」の実現
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など、日々の支援に自信を持ち、誇りを持って働き続けるための学びを動画で配信しています。
あなたの現場を、もっと温かく、もっと強いチームにするために。ぜひご活用ください。
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