【衝撃の事実】支援者の「バイタルチェック」、正しくできているのはたった3割?

生活支援員の皆さんは、毎日の業務として利用者さんの検温や脈拍測定、排泄チェックを行っていると思います。

しかし、看護師である講師が「正しい測り方ができているか」をチェックしたところ、驚くべき結果が出ました。

なんと、正しく測定できていたのは全体の「約3割」だけ。

残りの7割の支援者は、自己流や「なんとなく」で測定していたのです。

今回は、支援者側にある健康管理スキルの課題と、正しい知識を持つ重要性について解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL84から抜粋して作成しています。
講師は、独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設 のぞみの園 研究員/看護師の根本 明彦(ねもと まさひこ)先生です。

1. 「なんとなく」で行われる健康管理の危うさ

「熱を測る」「血圧を測る」。

一見簡単そうに見える行為ですが、正しい手順やポイントを知らなければ、正確な数値は出ません。

実際に正しい方法をレクチャーした後のアンケートでは、多くの職員から以下のような声が聞かれました。

  • 「正しい測り方をそもそも知らなかった」
  • 「血圧などは、なんとなく見よう見まねでやっていた」
  • 「記録に残すことの重要性を初めて理解した」

「習ったことがない」まま現場に出て、先輩の見よう見まねで覚えているケースが非常に多いのが現状です。

2. 訴えられない彼らの「命綱」だからこそ

利用者さんの多くは、「熱っぽい」「なんかだるい」といった身体の不調を、言葉で正確に伝えることができません。

だからこそ、支援者が測定する数値(バイタルサイン)が、病気を発見する唯一の手がかりとなります。

  • 本人の言葉がない測定値も間違っている
  • 体調不良に気づけず、重症化する

このリスクを避けるためには、支援者一人ひとりがプロとして「正しい測定技術」を身につける必要があります。

3. 「平熱(ベースライン)」を知っていますか?

もう一つ、多くの支援者が見落としていたのが「平熱(ベースライン)」の重要性です。

  • 年齢による変化: 若い頃は36.8℃などが平熱でも、高齢になると36.5℃以下に下がることが一般的です。
  • 個人差: 「平熱が35度台の人」にとっての36.9℃と、「平熱が36度後半の人」にとっての36.9℃では、意味が全く違います。

「37.5℃以上だから発熱」という画一的な基準ではなく、「その人の平熱から何度上がっているか(+1℃など)」を見なければ、異常には気づけません。

アンケートでは、この「個別の平熱を意識したことがない」という回答も多く見られました。

まとめ:観察と測定は「技術」である

「生活支援」のプロであっても、「健康管理」の教育を十分に受けていない現状があります。

しかし、言葉を持たない利用者さんの命を守るためには、「正しい測り方」と「平熱などの個別データの把握」、そして「歩き方や顔色などの観察眼」が不可欠です。

「なんとなく」を卒業し、根拠のある健康管理を行いましょう。

障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、

  • 看護師が教える「正しい体温・脈拍・血圧の測り方」実演
  • 「いつもと違う?」に気づくための健康観察ポイント(顔色・食事・排泄)
  • 緊急時のバイタルサインの読み取り方と対応フロー

など、医療職ではない支援員の方が、自信を持って健康管理を行うための基礎スキルを動画で配信しています。

見よう見まねではなく、正しい技術を習得するために。ぜひご活用ください。

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