【G7史上初】障害者大臣が集結!日本が世界に訴えた「エイブリズム(健常者中心主義)」との闘いとは?

【G7史上初】障害者大臣が集結!日本が世界に訴えた「エイブリズム(健常者中心主義)」との闘いとは?

2024年10月、イタリアでG7(主要7カ国)史上初となる「障害と包摂(インクルージョン)に関する閣僚会合」が開催されました。

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア、日本。
これら先進国の「障害担当大臣」が一堂に会し、障害者の権利について議論するという画期的な出来事です。

この会議で採択された成果文書「ソルファニャーノ憲章」には、日本代表団の強い働きかけにより、ある重要なキーワードが盛り込まれました。

その言葉とは、「エイブリズム(Ableism)」
日本ではまだ馴染みの薄いこの言葉の意味と会議の裏側について解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL173から抜粋して作成しています。

講師は、障害学会の理事・国際委員長であり、立命館大学生存学研究所上席研究員の長瀬 修(ながせ おさむ)先生です。

日本が世界に刻んだ爪痕。「旧優生保護法」の反省

今回、日本からは三原じゅん子大臣(当時、こども政策担当)や、日本障害フォーラム(JDF)の代表が参加しました。
そこで彼らが繰り返し訴えたのは、日本国内で起きた「旧優生保護法」の問題でした。

「日本には、障害者の尊厳を踏みにじった歴史がある。だからこそ、私たちは障害者に対する差別や偏見と闘わなければならない」

この悲痛なまでの訴えは各国の共感を呼び、結果として成果文書の中に「エイブリズム(健常者中心主義)と闘う」という文言が明記されることになったのです。
これは、日本の過去の反省が、国際的なルールの形成に貢献した瞬間でした。

知っておくべき新常識「エイブリズム」とは?

では、その「エイブリズム」とは一体何でしょうか。

  • レイシズム(Racism):人種差別
  • セクシズム(Sexism):性差別

これらと同じ並びにあるのが「エイブリズム(Ableism)」です。
直訳すれば「能力主義」ですが、障害福祉の文脈では「健常者中心主義」と訳されます。

「健常者(Able-bodied)こそが正常でまともな存在であり、障害者は劣った存在である」

という無意識の差別思想のことです。
「歩けるのが普通」「目が見えるのが普通」「働けるのが普通」。
社会のあらゆる基準が「健常者」に合わせて作られていること自体が、エイブリズムの現れです。

長瀬先生はこう語ります。
「私の中にも、エイブリズムは間違いなくあります。65年生きてきて、根っこの部分に埋め込まれています。そこから目を背けず、直視することしか解決策はありません」

来年のG7カナダへ続く課題。「安楽死」の影

今回、エイブリズムという言葉がG7で共有されたことには、大きな意味があります。
それは、来年の開催国であるカナダが抱える「安楽死(MAID)」の問題に関わってくるからです。

現在カナダでは、「障害者であれば、末期状態でなくても死の介助(安楽死)を受けられる」という法律の運用が議論を呼んでいます。
ここには、「障害者の命は、健常者の命よりも軽い(死んでもいい)」とするエイブリズムの影が見え隠れします。

今回日本が主導して「エイブリズムとの闘い」を宣言したことは、来年のカナダでの議論に向けた、重要な布石になるかもしれません。

まとめ:あなたの中の「エイブリズム」に気づく

「障害者はかわいそう」「やってあげなきゃ」
その感情の裏にも、もしかしたら「健常者である自分の方が上だ」というエイブリズムが潜んでいるかもしれません。

新しい言葉を知ることは、新しい視点を持つことです。

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  • 「エイブリズム」の概念と具体例
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