【災害対策】「利用者を置いて逃げました…」職員を一生の後悔から守るために。グループホームが決めておくべき“究極のルール”

【災害対策】「利用者を置いて逃げました…」職員を一生の後悔から守るために。グループホームが決めておくべき“究極のルール”

大地震や火災が発生した時、グループホームの夜勤職員は「たった一人」になる可能性が高いです。
電話もつながらない、応援も来ない。
そんな極限状態で、職員は「利用者の命」「自分の命」の天秤を前に、究極の決断を迫られます。

今回は、東日本大震災の現場で実際に起きた事例をもとに、職員を「死」と「一生の後悔」から守るために経営者が決めておくべきことについて解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL18から抜粋して作成しています。

講師は、障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会の副代表であり、社会福祉法人ロザリオの聖母会 なざれの家あさひの所長の荒井 隆一(あらい りゅういち)先生です。

東日本大震災の教訓。職員が直面した「究極の選択」

東日本大震災の際、あるグループホームでは次のような事態が起こりました。

事例①:利用者が動かず、職員だけ避難した
避難誘導をしようとしましたが、利用者がパニックや拒否でどうしても動いてくれませんでした。津波が迫る中、職員はやむを得ず、利用者様を残して一人で避難しました。

事例②:自分の子供を連れに戻った
自宅に幼い子供を残していた職員が、一度帰宅して子供を連れ出し、職場(ホーム)へ連れて戻ってきました。

結果として、後日この職員たちは「現場を離れて申し訳なかった」「利用者を見捨ててしまった」と、深く自分を責めることになりました。

職員を迷わせない。「ここまでやったら逃げろ」の合意形成

もし、あなたが経営者なら、この職員たちを責めるでしょうか?
おそらく「生きていてくれて良かった」と言うはずです。

しかし、事前の取り決めがなければ、真面目な職員ほど「最後まで利用者と運命を共にしなければ」と思い込み、共倒れになるか、生き残っても罪悪感に苛まれ続けます。

だからこそ、平時のうちに「判断の基準(ルール)」を明確にし、合意しておくことが重要です。

  • 「自分の命に危険が及ぶ場合は、避難を最優先すること」
  • 「家族の安否確認や同行避難を優先しても構わないこと」

「ここまでやってダメなら、逃げていい」。
経営者がそう明言し、ルール化しておくこと。それが、いざという時に職員の背中を押し、その後の人生を支える「免罪符」となります。

ただの避難訓練は無意味。「FIG(図上演習)」で思考を鍛える

また、ルールを決めるだけでなく、それを実行できる判断力を養う訓練も必要です。
「火事だー」と言って外に逃げるだけのマンネリ訓練では、想定外の事態に対応できません。

動画では、神戸大学の大西先生らが提案した「FIG(火災図上演習)」などの活用が推奨されています。

  • 建物の図面を見ながら、「ここから出火したらどう逃げる?」
  • 「夜勤ワンオペで、利用者が動かなかったらどうする?」

このように、ゲーム感覚で「シミュレーション(思考)」を繰り返すことが大切です。
また、グループホームは地域に建物が点在しているため、「何かあったら、どこの避難所に集合するか」を明確にしておくことも忘れてはいけません。

まとめ:マニュアルは「職員の心」を守るためにある

災害対策やBCP(業務継続計画)は、単なる書類作成ではありません。
極限状態で職員が「迷わず判断できる」ようにするための、命のガイドラインです。

「後で責めないから、この状況になったら逃げなさい」
その一言を、マニュアルに刻んでおきましょう。

障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、

  • グループホームの実践的なBCP(業務継続計画)の作り方
  • 机上でできる災害シミュレーション訓練(FIG等)の手法
  • 震災経験者が語る、備えておくべき備蓄と行動

など、絵空事ではない、現場の命を守るための防災ノウハウを動画で配信しています。
職員を一人にさせないために。ぜひご活用ください。

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