【実践編】アセスメントシートの書き方。「支援者用」と「本人用」2つの武器を使いこなそう

集めた情報を頭の中やメモ書きに残したままにしていませんか?
アセスメントの最終段階は、情報を「見える化」することです。
今回は、支援の現場(特に就労移行支援など)で実際に使われている2つのツール(アセスメントシート・プロフィール表)を例に、具体的な書き方と活用法を解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL37から抜粋して作成しています。
講師は、NPO法人ジョブコーチ・ネットワークの理事であり、日本職業リハビリテーション学会の近畿ブロック代表理事であり、社会福祉法人北摂杉の子会ジョブジョイントおおさかの所長の星明 聡志(ほしあき さとし)先生です。
1. 支援者が見るための「アセスメントシート」
まずは、支援者が支援方針を決めるために使う内部用のシートです。
これまで集めた多面的な情報(ハードスキル・ソフトスキル・環境面など)を、項目ごとに落とし込んでいきます。
書き方のポイント:事実と「条件」を書く
単に「できる・できない」を書くのではなく、「どのような条件下ならできるか」という視点で書くのがコツです。
記述例
- ハードスキル(業務能力)
- 手先が器用である。
- 言葉よりも、繰り返すことで身体で手順を覚えることができる。
- スケジュール表があれば、それに沿って活動できる。(裏を返せば、スケジュールがないと動きにくい)
- ソフトスキル(対人・生活能力)
- 相手の顔を見て挨拶ができる。
- 困った時に自分から「ヘルプ(SOS)」を出すことが難しい。
- 気持ちのしんどさから、通所が不安定になることがある。
このように、「できている範囲」「理解している範囲」を明確にしつつ、苦手な部分(援助要請の難しさなど)も客観的に記録します。

2. 企業に見せるための「プロフィール表(ナビゲーションシート)」
もう一つは、就職活動の際に履歴書に添えて提出する「自己紹介シート」のようなものです。
これは、企業側に「私の取扱説明書」として渡す重要なツールです。
特徴:本人主体 + 支援者のプロ視点
このシートは、基本的に「セルフ・アセスメント(本人が自分で書く)」の要素が強いです。
- 本人が書く欄: 得意なこと、苦手なこと、配慮してほしいこと。
- 支援者が書く欄: プロとしての「推薦コメント」や「育成のコツ」。
支援者欄の書き方
支援者が追記する欄には、企業担当者に向けて「こうすれば、この人のパフォーマンスが上がりますよ」というアドバイスを記入します。
- 「口頭指示だけでなく、メモを渡すと正確に動けます」
- 「定期的に面談の時間を設けると、精神的に安定します」
企業にとって「どうマネジメントすればいいか」が分かる内容にすることが、採用への近道です。
3. シートは「書いて終わり」ではない
これらのシートを作成する目的は、ファイルに閉じるためではありません。
- ケース会議: 情報を共有し、チームの方針を統一する。
- モニタリング: 定期的に見直し、内容を更新(アップデート)する。
- 企業連携: 実習や面接の場面で提示し、ミスマッチを防ぐ。
特にアセスメントシートには必ず「作成日(更新日)」を入れ、本人の成長に合わせて常に最新の状態にしておくことが大切です。
まとめ:情報は活用してこそ意味がある
アセスメントシートは、支援者にとっては「地図」であり、プロフィール表は、企業にとっては「取扱説明書」です。
頭の中にある情報を整理し、アウトプットすることで、支援の質は格段に上がります。まずは「今分かっていること」を書き出すことから始めてみましょう。
障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、
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