【性教育】「やめなさい!」と叱る前に。性器いじりは「問題行動」ではなく「成長の証」です

【性教育】「やめなさい!」と叱る前に。性器いじりは「問題行動」ではなく「成長の証」です
「子どもが人前で股間を触ってしまって、恥ずかしくて外を歩けない…」
「何度注意してもパンツを脱ごうとする」
障害のあるお子さんの「性」に関する行動は、親御さんや支援者にとって非常にデリケートで、頭の痛い悩みです。
つい「やめなさい!」「ダメ!」と強く叱ってしまいがちですが、実はその対応、逆効果かもしれません。
今回は、著書『パンツを脱いじゃう子どもたち』などへの取材をもとに、子どもの性的な行動への「正しい向き合い方」を解説します。
この記事は、スペシャルラーニングのSL69から抜粋して作成しています。
講師は、合同会社ヨルミナ代表の坂爪 真吾先生(前 一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)です。

その行動、大人には「問題」でも子どもには「成長」
まず大切なのは、大人の視点を変えることです。
日本福祉大学の伊藤修毅教授は、こう指摘します。
「大人から見ると『性的な問題行動』に見えることでも、子どもにとっては『成長の過程』で起こっていること」
自分の体に興味を持つ、感覚を確かめる。これは子どもが成長の階段を登っている証拠でもあります。
「トラブルだ!」「問題だ!」と慌てて排除しようとするのではなく、「おっ、自分の体に興味が出てきたんだな(成長したな)」と、一度冷静に受け止めることが解決への第一歩です。
身を守るための「タッチの学習」
性教育とは、性行為を教えることではありません。「自分と他人との境界線(バウンダリー)」を教えることです。
1. プライベートゾーンを教える
「水着で隠れる場所(胸、性器、お尻)」と「口」。
ここはあなただけの大切な場所だから、簡単に見せたり触らせたりしてはいけません。
2. 「NO」と言う練習
たとえ家族や支援者であっても、触られて不快だったら「嫌だ!」と言っていい。
この「NOと言える力」を育てることは、将来、性被害や虐待から身を守るための最強の防具になります。
「汚い!」はNGワード。正しいマスタベーションの教え方
お子さんが性器を触っている時、どう注意していますか?
よくあるのが「汚いからやめなさい!」という言葉です。実はこれ、NGワードです。
性器は排泄に関わる場所ですが、決して「汚いもの」ではありません。
「汚い」と刷り込まれてしまうと…
- 不潔になる: 「汚い場所」だから触りたくない、洗いたくないとなり、逆に衛生状態が悪化する。
- 異変に気づけない: 痛みや違和感があっても、自分の体の状態が分からなくなる。
教えるべきは「TPO(時と場所)」
自分の体を触ること自体は悪くありません。
教えるべきは「場所」です。
× 「汚いから触るな」
○ 「触ってもいいけど、自分の部屋で一人でいる時にしようね(人前ではやめようね)」
「ダメ」と禁止するのではなく、「OKな場所」を教えるのが性教育の基本です。

授業中に触るのは「退屈」だから?
最後に、ハッとする視点をご紹介します。
もし、お子さんが授業中や活動中に頻繁に触ってしまう場合、それは性的欲求だけが原因ではないかもしれません。
伊藤氏は「授業が退屈だと触る子供が多い」と言います。
手持ち無沙汰だったり、不安やストレスを感じていたりして、安心するために触っている(退屈しのぎ・精神安定)ケースも多いのです。
「触るな!」と手を叩く前に、
「今の活動、難しすぎるかな?(退屈かな?)」
「何か不安なことがあるのかな?」
と、行動の背景にある理由を探ってみてください。
まとめ:理由は一つじゃない。「やめなさい」の前に観察を
性的な行動の理由は多様です。
単なる「問題行動」として処理せず、子供からのサインとして受け止めてみましょう。
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