【てんかん支援】「物をよく落とす」のは不注意じゃない?一瞬ピクッとする「ミオクロニー発作」の特徴

【てんかん支援】「物をよく落とす」のは不注意じゃない?一瞬ピクッとする「ミオクロニー発作」の特徴

障害福祉の現場で、こんな利用者様はいらっしゃいませんか?

  • 食事中に突然、お箸やスプーンを落とす。
  • 持っていたコップを急に傾けたり、倒したりしてしまう。
  • 朝の洗面時、ドライヤーや歯ブラシを放り投げてしまうことがある。

職員からすると「不注意だ」「ふざけている」と見えがちで、つい「しっかり持ちなさい!」と指導してしまいそうになります。

しかし、もしこれが本人の意思とは無関係な「てんかん発作(ミオクロニー発作)」だとしたら、注意や指導は逆効果であり、本人を深く傷つけることになります。

今回は、一見すると発作に見えない「ミオクロニー発作」の特徴と、支援のポイントについて解説します。

この記事は、スペシャルラーニングのSL46から抜粋して作成しています。

講師は、日本てんかん学会 評議員 および同学会 専門医/指導医であり、川崎医院 院長の川崎 淳(かわさき じゅん)先生です。

ミオクロニー発作とは?「ピクッ」となる瞬間的な動き

ミオクロニー発作とは、筋肉が一瞬だけ「ピクッ」と収縮するてんかん発作の一種です。
電気ショックを受けたような素早い動きが特徴で、主に両腕に症状が出ますが、時には両足や全身に現れることもあります。

動きのリズム(規則性はない)

「痙攣(けいれん)」というと、ガクガクと規則的に震えるイメージがありますが、ミオクロニー発作は少し違います。

  • × 規則的:ピクッ、ピクッ、ピクッ(一定のリズム)
  • 〇 不規則:ピクッ、……ピクッ、ピクッ(単発だったり、連続したりバラバラ)

1回だけで終わることもあれば、数回連続することもありますが、予測できないタイミングで筋肉が収縮します。

本人も気づいていない?「意識」の有無

この発作の厄介な点は、「意識がある場合」と「一瞬だけ意識が飛ぶ場合」があることです。

自覚がある場合

意識が保たれているため、「自分の手が勝手に動いて物を飛ばしてしまった」と本人が認識しています。この場合、本人は「やってしまった」とショックを受けていることが多いです。

自覚がない(一瞬意識が飛ぶ)場合

発作の瞬間に意識が途切れていると、本人はピクッとしたことに気づけません。
「持っていたはずのコップが、気づいたら床に落ちて割れていた」
「自分はいったい何をしたんだろう?」
と、本人自身も状況が理解できず、混乱してしまいます。

ここで職員が「何やってるの!」と怒ってしまうと、本人は「身に覚えのないことで怒られた」と感じ、信頼関係が崩れてしまいます。

支援者が注意すべきリスクと誤解

ミオクロニー発作は、全身が倒れるような大きな発作に比べれば、命に関わる危険は少ないと言えます。手だけの症状であれば、転倒することも稀です。

しかし、「手に持っている物を離してしまう(飛ばしてしまう)」という特性上、生活の中には具体的なリスクが潜んでいます。

1. 火傷や怪我のリスク

特に注意が必要なのは、「熱いもの」や「危険なもの」を持っている時です。

  • 熱いスープやお茶が入ったコップ
  • 使用中のドライヤー
  • 刃物や工具

人によっては「寝起き(朝)」に発作が起きやすい傾向があるため、朝食時や身支度の時間は特に観察が必要です。

2. 「わざと」ではないことを理解する

左右同時に起こることが基本ですが、左右差があって片方の動きが目立つ場合もあります。
物が飛んでいく様子を見て、周囲は「投げた」と誤解しがちですが、これは脳の電気信号による不可抗力です。

「わざとではない」という前提に立ち、プラスチック製の割れないコップに変える、熱いものは冷ましてから提供するといった「環境調整」で事故を防ぐのがプロの支援です。

まとめ:その「失敗」を叱ってはいけません

物を落とす、こぼすといった行動が頻繁に見られる場合、それは不注意やしつけの問題ではなく、脳の病気(ミオクロニー発作)かもしれません。

支援者に必要なのは、叱ることではなく「観察すること」です。

  • 落とす直前に、体が「ピクッ」としていないか?
  • 特定の時間帯(朝など)に多くないか?

これを見極め、医師に情報提供することで、薬の調整によって症状が劇的に改善することもあります。

障害福祉の研修動画サービス「スペシャルラーニング」では、実際のミオクロニー発作の映像や、医師による解説動画を配信しています。
「百聞は一見にしかず」。文字では伝わりにくい発作の微妙なニュアンスを、ぜひ動画で確認してください。

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